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◆SDGsの基礎知識◆

目標3すべての人に健康と福祉を|世界が抱える課題/問題/ターゲット/指標

目標3すべての人に健康と福祉を
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目標3すべての人に健康と福祉を 世界が抱える課題/問題

目標3すべての人に健康と福祉をとは、要約すると、まだ体の免疫力が弱い子どもたち、そして妊娠・出産時の女性たちが、世界のどの場所でも平等に医療が受けられるようにする、そしてワクチンで防ぐことができる感染症を世界中どこでも防ぐ環境を整えるということです。

世界には5歳になる前に命を落としてしまう赤ちゃんや子供たちが1年間に約530万人もいます。また妊娠中や出産するときに亡くなるお母さんも多くいます。

もちろんどの国でも不幸なことが起こることはありますが、しかし一部の地域では他に比べて、何十倍もの確率で子どもたちが亡くなっています。

生まれた場所が違うだけでこんなことがあってはいけません。

感染症で亡くなる方も同じことが言えます。

治療の方法がないなら仕方ありませんが、明確にワクチンによる治療法が確立されているにも関わらず救えない命があることは本当におかしなことです。

 

日本の状況は?

日本は世界で見た場合、医療と福祉は本当に恵まれた国です。

今猛威を振るっている新型コロナウィルス(COVID-19)でも死亡数の低さで実証されています。医療の現場で身体を張って私たちを守ってくださる医療関係者の方々には頭が下がる思いです。

ただ世界には、日本なら救うことのできる命が簡単に救うことができない場所があるということも知る必要があると思います。

その他世界の現実:数値で見る課題・問題

  • 5歳未満の子どもの死亡率は、2000年の1000人の出生あたり76人から2018年には39人と低下してはいるが、2018年のデータでは530万人の子どもが亡くなっている。
  • マラリア発生率は2000年から2014年の間に人口1000人あたり81人から57人と30%減少しているが、その後現在まで同レベルでの推移にとどまっておりマラリヤ撲滅という目標達成には課題がある。
  • 妊産婦死亡率は、2000年と2017年を比較すると38%低下し、世界10万人の出産あたりの死亡率は342人から211人に減少している。平均で年間2.9%減少したが、2030年までに10万人の出生あたり70人の目標達成には年6.4の減少が必要。

このような課題/問題を解決するためにSDGs目標3すべての人に健康と福祉をではどのようなターゲット・指標が設定されているのでしょう?

 

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目標3すべての人に健康と福祉を ターゲットと指標

目標3全ての人に健康と福祉をでは、13個のターゲット(具体的な取り組み内容)と、27個の指標(達成・未達成の判断基準/項目)が設定されています。

健康とは『肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態のあること』と定義されています

世界中すべての人が、笑顔で人生を全うできる世界を目指す。

目標3全ての人に健康と福祉をには、そんな思いが込められています。

それでは、どんなターゲットや指標があるか見ていきましょう。

※ターゲットには目標ごとの番号が付けられています。目標3のターゲットは、『3.1』のような数字表記と『3.a』のようなアルファベットで表記されているものもあります。両者の違いについては若干わかりにくいですが、数字表記のターゲットは各目標の具体的な課題の達成を示していて、アルファベット表記のターゲットはこれら課題の達成を実現するための手段や措置について示されています。(アルファベット表記は行政や政府が取り組むみたいな感じです)

↓初めは数字表記のターゲット及び指標

ターゲット具体的な取り組み内容)指標(達成・未達成はどんな指標で判断?)
3.1 2030年までに、世界の妊産婦の死亡率を出生10万人当たり70人未満に削減する
3.1.1 妊産婦死亡率
3.1.2 専門技能者の立ち合いの下での出産割合
3.2 全ての国が新生児死亡率を少なくとも出生1,000件中12件以下まで減らし、5歳以下死亡率を少なくとも1,000件中25件以下まで減らすことを目指し、2030年までに、新生児及び5歳未満児の予防可能な死亡を根絶する
3.2.1 5歳未満児死亡率
3.2.2 新生児死亡率
3.3 各2030年までに、エイズ、結核、マラリア及び顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症及びその他の感染症に対処する
3.3.1 非感染者1,000人当たりのHIV感染者数(性別・年齢及び主要層別)
3.3.2 10万人当たりの結核感染者数
3.3.3 1,000人当たりのマラリア感染者数
3.3.4 社10万人当たりのB型肝炎感染者数
3.3.5 「顧みられない熱帯病」(NTDs)に対して介入を必要としている人々の数
3.4 2030年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて3分の1減少させ、精神保健及び福祉を促進する
3.4.1 心血管疾患・癌・糖尿病、又は慢性の呼吸器系疾患の死亡率
3.4.2 自殺率
3.5 薬物乱用アルコールの有害な摂取を含む、物質乱用の防止・治療を強化する
3.5.1 薬物使用による障害のための治療介入(薬理学的、心理社会的、リハビリ及びアフターケア・サービス)の適用範囲
3.5.2 1年間(暦年)の純アルコール量における、(15歳以上の)一人当たりのアルコール消費量に対しての各国の状況に応じ定義されたアルコールの有害な使用(ℓ)
3.6 2020年までに、世界の道路交通事故による死傷者を半減させる
3.6.1 道路交通事故による死亡率
3.7 2030年までに、家族計画、情報・教育及び性と生殖に関する健康の国家戦略・計画への組み入れを含む、性と生殖に関する保健サービスを全ての人が利用できるようにする
3.7.1 家族計画のためのニーズを近代的手法で充足する出産可能年齢(15~49歳)にある女性の割合
3.7.2 自女性1,000人当たりの青年期(10~14歳:15~19歳)の出生率
3.8 全ての人々に対する財政リスクからの保護、質の高い基礎的な保健サービスへのアクセス及び安全で効果的かつ質が高く安価な必須医療品とワクチンへのアクセスを含む、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を達成する
3.8.1 必要不可欠の公共医療サービスの適用範囲(一般及び最も不利な立場の人々について、生殖、妊婦、新生児及び子供の健康、伝染病、非伝染病、サービス能力とアクセスを含むトレーサー介入を基とする必要不可欠なサービスの平均的適用範囲と定義されたもの)
3.8.2 家計収支に占める健康関連支出が大きい人口の割合
3.9 2030年までに、有害化学物質、並びに大気、水質及び土壌の汚染による死亡及び疾病の件数を大幅に減少させる
3.9.1 家庭内及び外部の大気汚染による死亡率
3.9.2 不衛生な水、不衛生な施設及び衛生状態不足(全ての人のための安全な上下水道と衛生(WASH)サービスが得られない環境に晒されている)による死亡率
3.9.3 意図的でない汚染による死亡率

↓ここからアルファベット表記のターゲット及び指標

3.a 全ての国々において、たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約の実施を適宜強化する
3.a.1 政15歳以上の現在の喫煙率(年齢調整されたもの)
3.b 主に開発途上国に影響を及ぼす感染症及び非感染症疾患のワクチン及び医療品の研究開発を支援する。また、知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)及び公衆の健康に関するドーハ宣言に従い、安価な必須医療薬品及びワクチンへのアクセスを提供する。同宣言は公衆衛生保護及び、特に全ての人々への医薬品のアクセス提供に関わる「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)の柔軟性に関する規定を最大限に行使する開発途上国の権利を確約したものである
3.b.1 各国ごとの国家計画に含まれるすべての薬によってカバーされているターゲット人口の割合
3.b.2 薬学研究や基礎的保健部門への純ODAの合計値
3.b.3 必須医薬品が、持続可能かという基準で入手可能かつ余裕がある健康施設の割合
3.c 開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において保健財政及び保健人材の採用、能力開発・訓練及び定着を大幅に拡大させる
3.c.1 医療従事者の密度と分布
3.d 全ての国々、特に開発途上国の国家・世界規模の健康危険因子の早期警告、危険因子緩和及び危険因子かんりのための能力を強化する
3.d.1 基国際保健規則(IHR)キャパシティーと衛生緊急対策

 

↓↓他のSDGs目標の概要も知りたい・気になるって方に、こちらの記事、置いときますね。

いま世界で何が起きている⁈【SDGs17目標:目標毎に要点解説】

 

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