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◆SDGsの基礎知識◆

目標7エネルギーをみんなにそしてクリーンに|世界が抱える課題/問題/ターゲット/指標

目標7エネルギーをみんなにそしてクリーンに
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目標7エネルギーをみんなにそしてクリーンに 世界が抱える課題/問題

私たちの生活に欠かせないものはたくさんありますが、その中でも電気は重要です。

災害などで一時的に電気が止まると、いつも使っている身の回りのものがほとんど使えなくなることを一度は経験されたことがあると思います。

どんなに便利で生活を豊かにしてくれるものでも、電気の供給が止まると途端に使えなくなってしまいますよね。

世界中では今も30億人以上の人が電気を利用できない状況と言われています。

つまり、5人に1人が電気を使わずに生活しているのです。

世界中の人々が豊かになるためには、電気を世界中の人が当たり前に使える環境にすることが大切と言えます。

良質なエネルギーが安く多くの人の手に届く未来を目指す。

それがSDGs目標7『エネルギーをみんなに、そしてクリーンに』です。

 

世界に優しい光を平等に

ターゲットを紐解くと2030年までに安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保するとあります。

この『普遍的』という言葉がとても重要です。

電気を作るエネルギーには大きく2種類あります。

一つは人にも環境にも害を与えないクリーンで安全なエネルギー。そしてもう一つは人にも環境にも害を与えるリスクがあるエネルギーです。

普遍的な、すなわちサステナブル(持続可能)なエネルギーとはクリーンで安全なエネルギーであることは言うまでもありません。

では、それは何なのか?

まず、再生可能で資源が枯渇しないこと。そして地球に害を与えるリスクが少ないことです。

主に、『水力』『風力』『バイオマス』『太陽光』『地熱』のことを指しています。

限りある地球の資源に頼らない『安価かつ信頼できる現代的エネルギー』、そして『再生可能なエネルギー』です。

一方、クリーンでないエネルギーとは地球に害を与えるリスクのあるエネルギーで、化石燃料と言われる石油や石炭などが例として挙げられます。

これらは空気を汚したり、地球の温暖化につながる恐れがあります。

地球温暖化の最大の原因は二酸化炭素の排出です。

地球は太陽から受けた熱が赤外線になって宇宙に跳ね返っていきます。

その熱量を宇宙に返さずに大気圏でキャッチして地球を暖かく保ってくれているのが『温室効果ガス』と呼ばれる二酸化炭素やメタンといった気体です。

適度な量の温室効果ガスのおかげで地球は暖かさを保ち私たちは凍えることなく生活ができていますが、温室効果ガスが増えすぎると地球の温度が上がりすぎてしまい、生物にとっては適切な環境ではなくなってしまいます。

また石炭や石油といった限りある資源から電力を作り出すため、いつか枯渇してしまう可能性もあり普遍的なものではありません。

サステナブル(持続可能)な視点で考えると地球に優しい自然エネルギーによる太陽光や風力、地熱での発電が望ましいと言えます。

しかしまだまだ十分な量の電力が生産できずにいます。

 

今、注目されているのが『バイオマス発電』

バイオマス燃料は、木のくずやわら、動物のふん、食品の生ごみなど、これまではゴミとして捨てられていたものを利用してエネルギーの資源にしたものです。

家畜の排せつ物や生ごみ、廃材などを有効活用することで、『循環型社会の実現』に貢献します。

また、自然から得られるので枯渇する心配がなく安定的にエネルギーを供給することが可能です。

日本も含め、先進国は長い間、化石燃料すなわち石油や石炭などの発電に頼りすぎてしまっていたために、なかなかクリーンなエネルギーへシフトできていないというのが現状です。

その他世界の現実:数値で見る課題・問題

  • エネルギー総消費量に占める再生可能エネルギーの割合は、2010年:16.3%、2015年:17.0%、2017年:17.3%とまだまだエネルギーを化石燃料に頼る状況は続いている。
  • クリーン再生可能エネルギーを支援する国際公的資金フローは214億ドルに達した。しかし本当にエネルギーを必要としている後発開発途上国には、そのうちの12%しか資金振り分けができていなし。

このような課題/問題を解決するためにSDGs目標7エネルギーをみんなにそしてクリーンにではどのようなターゲット・指標が設定されているのでしょう?

 

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目標7エネルギーをみんなにそしてクリーンに ターゲットと指標

目標7エネルギーをみんなにそしてクリーンにでは、5つのターゲット(具体的な取り組み内容)と、6つの指標(達成・未達成の判断基準/項目)が設定されています。

私たちが暮らす日本の活動として、2020年に日本政府から、2050年までに温室効果ガス排出をゼロにするという指針が発表されました。

まだ明確なビジョンは出されてはいませんが、これを他人事のように考えるのではなく、自分に何ができるか?これを考える機会をもつ重要性は今後高まってくると言えます。

小さなことではありますが、こまめな節電をする・電力消費が少ない家電に変える・また、それを製造している企業を応援する。

私たちの小さな行動が、やがて大きな一歩に繋がると確信できます。

それでは、SDGs目標7ではどんなターゲットや指標があるか見ていきましょう。

※ターゲットには目標ごとの番号が付けられています。目標1のターゲットは、『7.1』のような数字表記と『7.a』のようなアルファベットで表記されているものもあります。両者の違いについては若干わかりにくいですが、数字表記のターゲットは各目標の具体的な課題の達成を示していて、アルファベット表記のターゲットはこれら課題の達成を実現するための手段や措置について示されています。(アルファベット表記は行政や政府が取り組むみたいな感じです)

↓初めは数字表記のターゲット及び指標

ターゲット具体的な取り組み内容)指標(達成・未達成はどんな指標で判断?)
7.1 2030年までに、安価かつ信頼できる現在的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保する
7.1.1 電気を受電化可能な人口比率
7.1.1 クリーンな燃料や技術に依存している人口比率
7.2 2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる
7.2.1 最終エネルギー消費量に占める再生可能エネルギー比率
7.3 2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善を倍増させる
7.3.1 一次エネルギー及びGDP当たりのエネルギー強度

↓ここからアルファベット表記のターゲット及び指標

7.a 2030年までに、再生可能エネルギー、エネルギー効率及び先進的かつ環境負荷の低い化石燃料技術などのクリーンエネルギーの研究及び技術へのアクセスを促進するための国際協力を強化し、エネルギー関連インフラとクリーンエネルギー技術への投資を促進する
7.a.1 クリーンなエネルギー研究及び開発と、ハイブリッドシステムにおけるものを含む再生可能エネルギー生成への支援に関する発展途上国に対する国際金融フロー
7.b 2030年までに、各々の支援プログラムに沿って開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、内陸開発途上国の全ての人々に現代的で持続可能なエネルギーサービスを提供できるよう、インフラ拡大と技術向上を行う
7.b.1 持続可能な開発サービスへのインフラや技術のための財源移行におけるGDPに占めるエネルギー効率への投資(%)及び海外直接投資の総量

 

↓↓他のSDGs目標の概要も知りたい・気になるって方に、こちらの記事、置いときますね。

いま世界で何が起きている⁈【SDGs17目標:目標毎に要点解説】

 

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