スポンサーリンク
◆SDGsの基礎知識◆

目標6安全な水とトイレを世界中に|世界が抱える課題/問題/ターゲット/指標

目標6安全な水とトイレを世界中に
スポンサーリンク
スポンサーリンク

目標6安全な水とトイレを世界に 世界が抱える課題/問題

日本では蛇口をひねれば水が出てくる。当たり前の日常です。

しかし、朝起きて蛇口から水が出てこない。こんな状況になったらどうしますか?近くのスーパー・コンビニ・自動販売機にも水は置いていません。

そんな状況になれば、一日の時間の多くを近くの川や池に水を汲みに行くことになるでしょう。

飲み水から、洗濯、そしてトイレに至るまで私たちの生活には大量の水が必要です。

その中でも、飲み水は特に重要な位置づけにあります。

人が生きていく上で必要な1日の水分摂取量は2.5リットル程と言われています。

世界には水道インフラが整わず、汲んできた水が少々汚くても生きていくためには飲む決断しかできない開発途上国はたくさんあります。

住んでいる場所から最も近い池や川の水を飲んでいることを想像してみてください。

日本に住んでいる私たちがいかに恵まれたものであるか、また水がどれだけ重要かお分かりいただけると思います。

私たちの健康、そして幸せな生活を支えているのは『安全な水』ということが断言できます。

日本では様々な人のおかげで安全な水が蛇口から常に手に入ります。

その分『安全な水』のありがたみを日々感じながら生活している人は少ないと思います。

SDGs目標6『安全な水とトイレを世界中に』を紐解きながら一緒に考えていきましょう。

 

水は万物の根源

世界では十分な水が得られず苦しい思いをしている人々がまだ多くいます。

地球上にある水のほとんどが海水です。

地球の水をお風呂一杯とすると、私たちが使用できる真水はペットボトルの蓋3杯程度と言われています。

これだけでも、私たちが日頃意識せず使っていいる水がどれだけ大切か分かると思います。

その中でも、『安全な水』となると更に希少です。

世界では毎年180万人の子どもたちが不衛生な水を原因とする病で命を落としています。

トイレの問題もとても重要です。そこが整っていないと地中で悪い菌が繁殖し、それが原因で土壌汚染に繋がり、水を汚くしていく原因となります。

また水道インフラが整っていないと、『水汲み』という重労働が必要になります。

多くの開発途上国では、水汲みは子どもや女性の仕事とされていて教育やジェンダーの問題にもか関わってくる事例となります。

日本に住んでいる自分には関係ないな、と思っていませんでしょうか?

実は、日本に住む私たちも知らない間に世界の水を大量に消費しているのです。

 

仮想水って?

皆さん『仮想水』っていう言葉をご存じでしょうか?

輸入に頼っている日本は輸入された食物の生産に必要であった水を間接的に消費していることになります。これが『仮想水』です。

日本が輸入している大豆や小麦を作るために消費された水は約100億トン、牛肉にいたっては150億トンの水を輸入しているのと同じです。

日本への輸入品のために使われている仮想水はトータル約800億トンになり、日本の水使用量全体とほぼ同じ量の水を海外で消費していることになります。

輸入されている食材を食べていることは、海外で使われた数トンの水を消費していることと同じということです。

私たちの日常生活を維持するために、想像以上に途上国の生活を破壊しているとも言い換えられます。

もちろん輸入された食料はその国の財源となりますので一概に悪いわけではありません。

しかしそれを知ること、そして過剰に消費しないことは重要になってきます。

普段食べる食べ物をムダにしない、過剰な摂取は控える、食品ロス問題に意識を向ける。

今一度自分の生活を少し見直すことで、途上国からの仮想水を減らすことができ、世界の誰かに害になっていることをなくす。

これに繋がってくると言えます。

 

自分のムダな消費を見直すには?食品ロスを少しでもなくしたい!SDGsに貢献したい!

↓↓そんな方におすすめのリンク貼っときます。条件が合えばお財布にも優しい活動です。
社会から食品ロスや廃棄物を少しでも無くしたい!「atara(アタラ)」で買って社会貢献!

家計と地球にやさしいお買い物「junijuni」

食品が60%〜100%OFF(無料)で購入できます

その他世界の現実:数値で見る課題・問題

  • 安全に管理された飲料水を使用できる世界人口の割合は71%(2017年時点)しかし未だに7億8500万人もの人々が基本的な飲料水サービスを受けられていない。
  • 新型コロナウイルス蔓延防止対策の一つ手洗い。しかし世界を見ると30億人ほどの人々が安全に手洗いをできる環境にないことが分かっている。
  • 世界人口の9%にあたる6億7300万人が未だに屋外排泄を行っている(2017年時点)

このような課題/問題を解決するためにSDGs目標6安全な水とトイレを世界にではどのようなターゲット・指標が設定されているのでしょう?

 

スポンサーリンク

目標6安全な水とトイレを世界に ターゲットと指標

目標6安全な水とトイレを世界にでは、8つのターゲット(具体的な取り組み内容)と、11個の指標(達成・未達成の判断基準/項目)が設定されています。

どんなターゲットや指標があるか見ていきましょう。

※ターゲットには目標ごとの番号が付けられています。目標1のターゲットは、『6.1』のような数字表記と『6.a』のようなアルファベットで表記されているものもあります。両者の違いについては若干わかりにくいですが、数字表記のターゲットは各目標の具体的な課題の達成を示していて、アルファベット表記のターゲットはこれら課題の達成を実現するための手段や措置について示されています。(アルファベット表記は行政や政府が取り組むみたいな感じです)

↓初めは数字表記のターゲット及び指標

ターゲット具体的な取り組み内容)指標(達成・未達成はどんな指標で判断?)
6.1 2030年までに、全ての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ衡平なアクセスを達成する6.1.1 安全に管理された飲料水サービスを利用する人々の割合
6.2 2030年までに、全ての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。女性及び少女、並びに脆弱な立場にある人々のニーズに特に注意を払う
6.2.1 石けんや水のある手洗い場等の安全に管理された公衆衛生サービスを利用する人口の割合
6.3 各2030年までに、汚染の減少、破棄の廃絶と有害な化学物・物質の放出の最小限、未処置の廃水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模での大幅な増加により、水質を改善する
6.3.1 安全に処理された廃水の割合
6.3.1 良質な水質を持つ水域の割合
6.4 2030年までに、全セクターにおいて水利用の効率を大幅に改善し、淡水の持続可能な採取及び供給を確保し水不足に対処するとともに、水不足に悩む人々の数を大幅に減少させる
6.4.1 水の利用効率の経時変化
6.4.2 水ストレスレベル:淡水資源量に占める淡水採取量の割合
6.5 2030年までに、国境を越えた適切な協力を含む、あらゆるレベルでの統合水質源管理を実施する
6.5.1 統合水資源管理(IWRM)実施の度合い(0~100)
6.5.2 グ水資源協力のための運営協定がある超境流域の割合
6.6 2020年までに、山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼を含む水に関する生態系の保護・回復を行う
6.6.1 水関係生態系範囲の経時変化

↓ここからアルファベット表記のターゲット及び指標

6.a 2030年までに、集水、海水淡水化、水の効率的利用、廃水処理、リサイクル・再利用技術を含む開発途上国における水と衛生分野での活動と計画を対象とした国際協力と能力構築支援を拡大する
6.a.1 政府調整支出計画の一部である上下水道のODAの総量
6.b 水と衛生に関わる分野の管理向上における地域コミュニティの参加を支援・強化する
6.b.1 上下水道管理への地方コミュニティの参加のために制定し、運営されている政策及び手続のある地域公共団体の割合

 

↓↓他のSDGs目標の概要も知りたい・気になるって方に、こちらの記事、置いときますね。

いま世界で何が起きている⁈【SDGs17目標:目標毎に要点解説】

 

『SDGsに個人で貢献したい!』『興味はあるけど具体的にどうすればいいの?』

こんなかた向けに、『日常生活で個人だからこそできるSDGs貢献』のお役立ち情報を分かりやすく配信していますので、良ければこちらもご覧ください。

\あなたの行動が地球を救う/
個人だからこそできる 『SDGs』はこちら
※SDGsの情報をシェアすることも、SDGs活動に貢献する一つの方法です。
 良ければ記事のシェアもよろしくお願いします。
タイトルとURLをコピーしました