- 自分の意見のほうが絶対に良かったのに、なぜかいつも通りずらい
- 意見を求められ、意見したけど自分の意見はあまり聞いてもらえない
- 会社の会議で自分の意見を通りやすくする方法を知りたい
『なぜか会社での会議で自分の意見が通りずらい。なんで?』こんなことを思っている方は多いのではないでしょうか?私も、以前はそのようなことで、イライラすることが多くありました。
この記事では、『会社の会議で自分の意見が今よりは間違いなく、通りやすくする方法』を20年以上会社のマネジメント経験があり、年間100件以上の会議をこなす私が解説していきます。
※前提条件として、会議に出席しているのに、そもそも一言もしゃべらない人や、意見した内容が相手が求めている内容とは的外れな場合等は、今回は省いて解説させていただきます。
この方法はいろんな場面でも応用可能な方法ですので、応用編も解説していきます。
それでは、始めましょう!
会社の会議で自分の意見を通りやすくする方法
実はその方法とは、『たった一つの行動を意識する』だけなんです。
意見を求められたら、初めに手を挙げる・初めに意見を言う
はぁ?それだけ?と思うかもしれませんが、これはびっくりするほど、効果があります。
会議では初めに意見した内容がそのあとを左右すると言っても過言ではないでしょう。
このような状況は、会議に参加したほかの出席者にも、もちろん当てはまります。なので意見があるときはためらわず最初に口を開くといいと思います。
特に、会議に活発性がなく、意見のあまり出ない会議には、効果絶大です!
自分の仕事を、自分に優位に進めるためには、とても重要な考え方と言えます。
ここまでの内容では、信憑性が低いよ!と思われる方もいると思いますので、何点か例題を上げて解説します。
例1:どちらの人に好感を持つか?
これから2名の特徴を紹介します。どちらが好感を持てるか、あまり時間を掛けず直感で答えてください。
あなたはどちらの人の方が、好感を持てますか?ほとんどの方は、好感を持ったのは1人目の人でしょう。
よく見ると分かりますが、二人の特徴は、順番を変えて記載してあるだけで、実は全く同じです。
なぜこのようなことが、起こるのでしょう?
実は人間の脳の構造上、『うしろの方に並んだ形容詞』よりも『初めの方に並んだ形容詞』に重きを置く作りになっているからです。
これを会議中の自分が意見するタイミングに置き換えるとどうでしょうか?
間違いなく、初めに意見した内容の方が優遇される可能性が上がるとは思いませんか?
全てがそうなるとは限りませんが、
自分の意見を通す確率を上げたいならば、誰より先に挙手して意見を述べることに、メリットはあると思います。
例2:アンケートの最初の問いに完璧な回答をすると、その後の評価も上がりやすい
例えば、学校の教師が生徒に対して、全4問のアンケートを取ったとします。
- 問1:学校に関しての印象は?
- 問2:学校の先生に対する印象は?
- 問3:学校での友達との関係性は?
- 問4:学校に対してお願いしたいことは何かあるか?
どこにでもありそうな、教師が学生に対して行うアンケートですが、これにも人間の脳のからくりがあります。
『問1:自分の学校に関しての印象 』この問に対して、学生が完璧な答えを書いて好印象を与えると教師たちは、その後の、問2・問3・問4の評価がま甘くなる傾向があるそうです。
※この内容は、教育者達にはよく知られているらしく、評価が付きまとうアンケート等は、問2から評価するという、マニュアルが設置されている学校もあるとのことです。
これを自分が参加している会議に置き換えてみるとどうでしょうか?
会議の初めの意見を言えるタイミングに、積極的に挙手し、意見を述べれば、その後の会議の主導権が握れそうと、思いませんか?
先ほどの例題1同様に、『初めに』挙手・意見することで、自分の意見が通る確率は間違いなく上がると言えるでしょう!
実際、私はこれを意識するようになってから、自分の意見が通る確率はもちろん、会議への取り組み方の積極性が評価され、その他業務もかなりやりやすくなった実感があります。
会議で初めに意見するには、ある程度の事前準備は必要です。
- 会議の議題に対する、自分の意見をまとめておく
- 議題の明確でない会議でも、このメンツで集まるならこのような議題になるだろうと予測し、意見を事前にまとめておく
丸腰で、会議に参加してもなかなか、初めに意見を挙手して言うことは難しいでしょう。
最低限の準備をして会議に臨む、これは実施するクセを付けておきましょう。
結論
会議で自分の意見を通す確率を上げるには
『綿密な下準備』と『初めに挙手・意見を言う』
これを実践していけば、必ずあなたの意見は通りやすくなる=自分の仕事効率が上がり成果も上がってくる=仕事にやりがいを感じ、楽しい毎日が送れる
最高ですね!!こんなにうまくいくかは分かりませんが、試すメリットはあると思います。
補足:今回の肝でもある最初の印象が人の評価に大きな影響を与えることを『初頭効果』と言うそうです。
『初頭効果とは』
『初頭効果』こんな言葉もあると、覚えておくのもいいかもしれませんね。
応用編
今回解説しました『初頭効果』はいろいろな場所で使われています。
自分が気を付けなくてはいけない部分を、2点ほど、紹介します。
評価側に立った場合
先ほどまでは、意見を通したい側の解説でしたが、今回は評価側の気を付けなくてはいけない部分です。
初頭効果は評価側が意識していなくても、自分に影響を与えます。
自分が会議を開催する側、評価する側に立った時に、議題に対して初めての意見を鵜呑みにするのはNGです。
これは、先ほども解説しましたが、自分にも『初頭効果』が働いているからです。
初めに意見してくれた内容は、いつも以上に正当な判断を下すことが難しい状態であると言えます。
なので、初めに聞いた意見はで『自分は今、初頭効果が働いている』その認識を持った上で、判断する意識を持ちましょう。
この判断の誤りで、大きな損害を受ける可能性もありますので、答えを出すのは慎重にした方がいいかもしれませんね。
営業トークでも『初頭効果』は使われている
会社に属している以上、顧客との関係性は少なくともあると思います。
仕事を受注する・委託するなどの判断は、顧客の営業担当との話で決まってくるのではないでしょうか?
今は仕事のメリット・デメリットを明確にし、整合を重ねてから、契約締結する。
これは、当たり前だと思います。
しかし、悪い営業マンほど、『初頭効果』を巧みに使用し、実際はこちらにメリットのない話を、さもメリットの方が大きいかのごとく、プレゼンする人も実際にいます。
全員がそのような人ではないと思いますが、大きな決断をするときなどは、『自分に初頭効果が掛かっていないか』を意識して対応するようにしてください。
以上で今回の解説を終了します。
少しでも、皆さんのお役に立てたら幸いです。
ありがとうございました。