会社で毎朝、部署毎・現場毎の朝礼を実施している方って割と多いですよね!
しかし・・
- 毎朝、何を話そうか悩む
- 毎日話してるけど、なんかマンネリ化している
こんな方は多いのではないでしょうか?
私も、まったく同じ悩みを抱えて、日々もモヤモヤしていました。
何とか、いい朝礼にしたい!
マンネリ化を解消したい!
そんなことを少しでも感じる方、また悩んでいる方は是非、この記事を読んでください!
この記事に書いてあることを実践すれば、びっくりするほど、朝礼が充実し、従業員もモチベーションUP間違いなしです!
それでは、行きましょう!!
会社の朝礼で話すべきこと
まず朝礼の位置づけですが、皆さんどのようにお考えですか?
会社にやれと言われたからやっている。
やぁ~、あまり考えたことがない。正直、思考停止。
こんな方が割と多い気がします。
朝礼自体の時間はあまり長くないと思いますが、会社メンバー・自部署のメンバーが唯一、全員集まる場所です。
1日を通して、関連する従業員が集まる機会って他にないですよね?
※計画されている教育等は省く。
それも、毎日。
この機会をうまく使わない手はないです!
朝礼の出来次第で、その日の従業員の生産性が決まるといっても過言ではありません。
私は、それほど『朝礼』は重要な位置づけにあると思っています。
では、どのような朝礼が従業員の生産性=モチベーションを上げる朝礼なんでしょうか?
それを、お話する前に、まずよくありがちな朝礼からおさらいしていきます。
朝礼で話しがちな内容
私は、本職でいろいろな現場を回る仕事をしているので、多数の部署の朝礼に参加します。
多数の朝礼に参加して、生産性の悪い現場に共通している『朝礼で話す内容』を自分なりに分析しました。
その結果、
- その日の業務スケジュールだけ話す
- 不具合などがあった時の注意喚起(怒り気味で話す)
この2点の特徴を発見しました。
一つずつ解説します。
その日のスケジュールだけ話す
これを聞いて『えっ、業務スケジュールは話すでしょ?』って思われる方も多いと思います。
その通りで、業務スケジュールを話すこと自体は、その日の生産性を上げるためにも重要な内容ですし、話すべきだと思います。
業務スケジュールを全員が参加している朝礼で整合することで、人と人の間にある思考の違いや、時間軸の調整などができます。
やるべきです。
しかし、ここで言いたいのは『業務スケジュールだけ話す朝礼』は良くないということです。
『だけ』がポイントで、業務スケジュールだけの朝礼だと、間違いなく従業員のマンネリ化に繋がります。
自分に関係のない話は、ほぼ聞いていないと言ってもいいでしょう!
マンネリ化は従業員の士気を下げる要因の一つです。
せっかく全員が集まる朝礼で、毎朝、従業員の士気を下げているのでは生産性=モチベーションが上がるわけがありません。
『そんなの当たりまいでしょ!』と思われるかもしれませんが、割と多い傾向です。
このやり方が多いのは、話し手が深く考える必要がないので、楽だからです。
楽して従業員の生産性=モチベーションは上がりません。
こんな感じの、朝礼をしているのであれば一工夫が必要と言えます。
不具合などがあった時の注意喚起(怒り気味で話す)
これも、実は多いですね。
前日、お客さんに迷惑をかけてしまった、不具合を発生させてしまったことに対して、共有は必要です。
しかし、こちらに関しては話し方に注意が必要です。
朝礼でそのような内容を話すときに、やたらと怒り気味で話す方が多くみられます。
内容の展開が目的だったはずなのに、話している間にヒートアップしてきて、起こり口調になる。
これは、他人を自分の思うままに動かしたいとの現れです。
しかし、このやり方では、その場では分かった雰囲気を出している従業員も、実は内容は頭・心に入ってきていません。
その場で、自分が怒られるのではないかとの恐怖で、うなづいているだけ。
このやり方は、従業員全員の生産性=モチベーションを朝から落とす行為です。
その日、一日の生産性が上がることはないでしょう。
自分が受ける側で考えればわかることでも、やる側は盲点になりがちです。
会社で起こしてしまった、不具合に対する注意喚起は必要ですが、冷静にこれからどうやっていくか?これを建設的に展開することをお勧めします。
怒って分からせようとしても、既に起こってしまったことは変わらない。
この意識が重要になると思います。
従業員のモチベーションを上げる朝礼で話すべき内容と考え方
ここでは、私が実際に行って効果を実感=従業員の生産性が上がった=従業員のモチベーションUPに繋がった内容を紹介します。
朝礼で必要な、話すべき内容と考え方は
- うまい比喩を使った話をする
- 仕事に関係ない話をする
この2項目だけ抑えれば、朝礼は劇的に変わります。
一つずつ解説します。
うまい比喩を使った話をする
朝礼に参加している従業員が、話を聞く状況とはどんな状況でしょう?
私が思うのは『非日常的かつ日常的な比喩を使う』話です。
はぁ、意味わかんないですけど?と思いますね。
まず『非日常的』これは『自分の仕事内容に関係ない話』という意味です。
そして『日常的』は『自分の仕事に関係ない話だけど誰でも知っている内容』という意味です。
これでも分かりづらいと思うので、例を上げます。
この例を使用した現場は、新規の業務が始まり、うまいこと回らず残業が多く従業員は疲れきっていました。その原因の一つとして、過剰品質による生産性の低下がありました。
そのかたわら、客先からは単価交渉の圧がすごく、この状態だと商売が成り立たない状況に陥りそうな現場従業員に向けて話した内容です。
私:おはようございます。
従業員:おはようございます⤵。
私:皆さん、回転ずしって好きですか?【ここが非日常的かつ日常的な比喩です】
従業員:んっ⁈きょろきょろ⁈【この時点で従業員の話を聞くスイッチが入っています】
私:回転ずしって今品質も上がってきて、おいしいですよね~、皆さん行かれますか?
従業員:周りをきょろきょろしながら、何名かが『行きます』『好きです』等の回答。
私:皆さん、なんで回転ずしに行くんですか?(ランダムで指名して答えてもらう)
従業員:『美味しいから』『一人でも入りやすい』『さっと食べられる』等の回答。
私:じゃー、回転ずしに行って注文したお寿司が全然こない店があったらどうします?
従業員:『文句言います』『やぁ~、二度と行かないですね~』等の回答。
私:この回転ずし屋、このままのスタンスを変えず営業し続けたらどうなりますか?
従業員:『客が来なくなります』『潰れます』等の回答。
私:【ここで間髪入れず】今、うちの会社がこの寿司屋です!
私:客先の要求する品質(お寿司屋でいうところの味)はいいけど、客先が要求する単価=作業スピード(お寿司屋でいうところの提供スピード)は『×』。
私:じゃー、私たちが今やることは何でしょう?意識することは?
私はここまでしか話していません。
従業員に最後の問いに対する、答えも要求していません。
過剰品質で作業スピードが遅いから収支が合わない!とかは一切言わずに、その日から従業員の作業スピード=生産性=モチベーションは上がり、見違えるほど良くなりました。
このように『非日常かつ日常的比喩』を使うと、従業員の食いつきが断然よくなり、心に残ります。
私は日常生活でこのようなネタがないか、日々目を光らせて生活しています。
慣れるまでは面倒かもしれませんが、日常に結構ころがっているものです。
一度、試してみてはいかがでしょう。
うまくいったときの達成感は、クセになりますよ!
仕事に関係のない話をする
またまた先ほどと同じような質問ですが、朝礼に参加してる従業員が話を聞かない状況とはどんな状況でしょう?
さっきとは、反対の質問ですね。
これはずばり『仕事の話をすること』です。
いやいや、会社の朝礼で仕事の話をするのは当たり前でしょ!何が悪いのよ!って思われますよね。
全然悪くないです。仕事の話をしましょう。
こいつ頭おかしいのか?と思われたかもしれませんが
私がここで言いたいのは『仕事の話だけではダメ』ということです。
毎回同じルーティーンで仕事の話をするだけでは、人は内容を聞かなくなるし、頭・心に残りません。
関連する従業員が集まる朝礼で、これはもったいないですよね。
ここで私がおすすめしたいのは『仕事に関係ない話』をすることです。
これも私が実際に朝礼で実践して、効果を実感した例を紹介します。
今回のケースは輸送事業を行っている営業所の朝礼に参加した例です。
何名かの管理者が本日の業務内容的な事項を朝礼で話した後に、私が指され話した内容です。
営業所内でのコミュニケーションに少々問題ありとの事前情報がある状況です。
私:おはようございます。
従業員:おはようございます⤵。
私:皆さん、日光浴してますか?
従業員:ん⁈何言ってんのこの人って感じのリアクション。
私:私は毎日5分間、朝起きてから日光浴をするようにしています。なぜだか分かります?
従業員:???(俺を指すなよ的な雰囲気をかもし出す)
私:日光浴をすると、脳からセロトニンという幸せホルモンの分泌が促されて自分をいい状態に持っていけるので習慣としてやってます。
従業員:へぇーって感じのリアクション。
私:少し継続しないと効果を実感できないかもしれませんがおすすめです。光で目はちかちかしますけど。
はい、これだけです。
いやいや、こんな訳のわからないこと言って効果あるの?と思いの方も多いと思います。
私は、この『訳のわからないことを急に言う』これに価値があると思っています。
まず、いつもと違う朝礼の内容ですので、間違いなく全従業員が注目します。
これだけでも、効果ありです。
いつものマンネリ化した朝礼と違い、従業員の頭と心に残ります。
それともう一つ重要なのが、朝礼が終わった後も私が話したことが話題になりやすいということです。
今回のケースでは、事前情報で営業所内のコミュニケーションに少し難ありの情報がありました。
しかし私が訳の分からない話をしたことで、朝礼後に従業員同士で話題になり、コミュニケーションが生まれる可能性が高くなります。
コミュニケーションが生まれると、従業員同士が会話をする機会が発生しますので、少しはお互いを知る機会になると思っています。
そのコミュニケーションで前向きに進むかは本人達次第ですが、今まであまり話す機会のなかった人と話せただけでも、気持ちって前向きになると思いませんか?
私は、今まで話す機会が中々ない人と話せた日は、たいがい前向きに仕事に取り組めるような気がします。
今回話した内容は、ちょっとした豆知識的なことですが、その他にも、その日の日付にまつわるエピソードを言ってみたりします。
例としては
11月11日なら、ポッキーの日:ポッキーを買って配ったりすると話題が盛り上がります。
11月22日なら、いい夫婦の日:今日は早く帰って、旦那さん・奥さんと仲良くしましょうと言うだけで話題にもなりますし、早く帰るために、いつもより生産性が必然と上がります。
こんな感じで『仕事と関係のない話』を朝礼に織り交ぜると、予想だにしない効果がでることもあります。おすすめです。
自分が話した内容を、朝礼後、話題にされて話が盛り上がっていると気分いいですよ!
まとめ
今回は2点、紹介させていただきました。
一つ目は『うまい比喩を使った話をする』
二つ目は『仕事に関係ない話をする』
でした。
私が最後に言いたいのは、
『朝礼は従業員が気持ちよく、楽しく、一日のスタートをきれるようにすること』
これが一番重要だと考えています。
人は気持ちが落ちているときや、日常と変化のないときは、どうしても生産性は上がりません。
自分も同じですよね。
それなら、少しでも自分の発する言葉で、従業員の生産性=モチベーションUPを行えるように工夫して、実りある朝礼にすることを心がけてほしいと思います。
以上で終了です。
皆さんの悩み解消に、少しでも役に立てたなら幸いです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。